ふるさと納税の注意点

「ふるさと納税」はあくまで自分の意志で行うことができ、自身で寄付先、内容等を選ぶことができますが、反面で手続きは一律でなく、確定申告についても最低限の知識は必要です。

そのため、ある程度のメリット・デメリットや制度そのものについてきちんと理解する必要があります。また、雑誌等でお得だと騒がれている時期もありましたし、たしかに実質の負担は2000円と言いますが、寄付金の下限もありますし、税金の控除・還付には上限があります。どれだけたくさん寄付をしても上限を超えると同じです。

何より、一般の会社員の方であれば企業側で年末調整を行うので、確定申告をしたことがない方も多いはずです。慣れるとネット上でさっとできるものですが、初めての場合はある程度時間も要します。

そして、多くの方が興味を持たれる各地域の特産品ですが、寄付が殺到すれば1年以上手元に届かない場合もありますし、旬の食べ物であれば、寄付の時期によっては当分してから届く場合があります。

しかも、前触れなく届くことが多いので長期休みの帰省中や、出張中に生ものが届いてしまう懸念もゼロではありません。届く時期が指定できない場合がほとんどです。

最後にもう１つ、こういう特産品が好きな方は女性が多いと思われますが、あくまで税金の還付は納税者に対してです。主婦の方が、自分の名前で行っても旦那様の確定申告には使えません。

最初から旦那様の名前で申告しないといけないのですが、うっかり忘れているケースが多いようです。何にしろ、きちんとした理解が必要です。